インディゴ系アイテムの違いを織りから考える。デニム、シャンブレー、ダンガリー
洋服好きの人あるある、インディゴのアイテム買いがち。
デニムをはじめ、インディゴには目がないという人は多いのでは!
インディゴ好きに悪い人はいない…らしい!
よくインディゴ系アイテムで登場するのは、ジーンズ(デニム)、シャンブレー、ダンガリーの3つではないでしょうか?
しかしこの3つの"違い"説明しようと思うと、意外と難しい…
なんとなく分かったつもりになってたり。
私も洋服の仕事をするまでロクに考えもしませんでした(汗)。
では何が違うのか!
どれもインディゴカラー、ブルー系の物が多いので混同しがちですが、一言で言うと"織り(おり)"が違います。
洋服の生地はどんな物も糸を織って形になります。
生地は、糸と糸が最低一本ずつ交互に織られて作られます。
ということで、今回は3つの違いを"織り"から考えてみます!
まずはシャンブレーから見ていきましょう。
私の持っているシャンブレーシャツ。
これは"j.crew"というブランドのシャンブレーシャツ。
シャンブレーという生地は、良くワークシャツに使われます。
このシャンブレーは、一本の糸と一本の糸が交互に織られて作られてます。
1番単純な織り方ですね。
これを平織(ひらおり)と言います。
糸が一本ずつなので、薄手の生地が出来上がりますね。
なのでデニムと比べてシャンブレーは薄手なのです。
シャンブレーを接写。
写真では、はたまた実物をよーく見ても分かりにくいかと思いますが、縦の糸が白、横の糸がブルーです。
この2色でこの色味が作り出されます。
なので、インディゴカラーでなく、横の糸が違う色になってもシャンブレーと呼びます!
続いてデニム。
リーバイスのヴィンテージライン"LVC"の501xx。
シャンブルーとの違いが織り方です!
こちらは綾織(あやおり)になります。
一本ずつ交互に織るのが平織でしたが、
綾織は2本以上の糸に対して一本の糸が交差する織り方。
つまりシャンブレーの薄手に対して、糸の本数が違うので必然的に厚手になります。
2本以上と書きましたが、デニムは3本の糸に対して一本の糸が交差するのでより厚手です!
それがデニム特有のゴワッとした硬さに繋がるんですね〜。
また、先ほどのシャンブレーは縦の糸が白だったのに対し、デニムは縦の糸がインディゴ。
つまり生地の表の色の出方も違うんですね。
なので、インディゴ特有の色落ちも変わってくると。
デニムは折り返すと裏が白いですよね?
裾のロールアップでミミを見せて…なんて時に分かりやすいかと思います。
実はこれが糸の本数が違う証拠!
3本糸×一本の糸の織り方のうち、3本は白糸なので、裏表で色の出方が違うという訳。
逆にシャンブレーの袖をロールアップしても色は変わりませんよね〜。
最後はダンガリー!
私の持っているダンガリーシャツ。
ブランドはお馴染みラルフローレン。
これがよくデニムと間違われる厄介者です。
デニムと同じ綾織なのでこちらも普通のシャツより厚手になります。
が、デニムと違いは縦が白、横が色付きの糸!
なので、織り方はデニムと同じですが、糸の配列はシャンブレーと同じと。
こんがらがってきますね…汗
こちらも接写。
デニムと同じで洗いを繰り返すと色落ちしてきます。
なんとなく写真から厚手の雰囲気が伝わればと…。
と3つ説明していましたが、書きながらも混乱してくるのでまとめを!
織り方には2種類ある。
1.平織:一本×一本の糸で構成。
2.綾織:2本以上の糸×一本の糸で構成。
○シャンブレー
平織。縦の糸が白×横の糸が色付き糸
○デニム
綾織。縦の糸がインディゴ×横の糸が白。
○ダンガリー
綾織。縦の糸が白×横の糸が色付き糸。
という感じ。
細かく言うと、白糸じゃなくて生成りだったり、色付きは染糸だったり、糸の本数が違ったり…色々ありそうですが、私も見ても分かりません!!
ただ、好きなものだから違いが分かるといいかなぁ〜程度で知っておければ良いですよね…
洋服オタッキーな人はお手元の実物を比べてニヤニヤして下さい。
それ以外の人はどっかで使える知識として蓄えて頂ければと!
ということで、今回は買い物報告ではなく、うんちく話でした。
ただし、買い物はつづく。